体脂肪の正しい減らし方

体脂肪とは

 

 

体脂肪とは、体内に蓄積された脂(あぶら)分のことをいいます。脂分には皮下脂肪や内臓脂肪だけでなく、血液の中に含まれる脂肪分や、細胞膜を構成する脂質すべてが含まれます。

 

体脂肪には、●飢餓に備えたエネルギー源●余剰エネルギーの蓄え●衝撃から身体を守る●体温の保持●ホルモンバランスの調節、といった大事な役割がありますが、過剰な蓄積は「肥満」とされ、生活習慣病などを誘発させる可能性があります。

 

特に内臓脂肪は、過剰に蓄積されてしまうとメタボリック症候群にかかりやすくなることでよく知られています。さらに脳卒中や動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす危険性も高くなります。

 

では、年を取るにつれて体脂肪が溜まりやすくなるのはなぜなのでしょうか。大きな原因の1つとして考えられているのが中性脂肪です。中性脂肪は私たちが生きていくためのエネルギーとして欠かせないものです。腸で分解された中性脂肪は、小腸壁を通ってから再び小腸の細胞のなかで中性脂肪になります。そのあと血液を通って、筋肉などでエネルギーとして使われているのです。

 

ですが、食べ過ぎや運動不足でエネルギーの消費が少なくなると、余分な中性脂肪はどうなってしまうのでしょうか。皮膚の下に「皮下脂肪」として、さらに内臓のまわりに「内臓脂肪」として溜まってしまうため、結果として体脂肪が増えてしまうことになるのです。